「第3回新卒者研修会を終えて」
山梨県立中央病院 宮下 由羽
この度、ZOOMにて開催された「認知症サポーター養成講座」に参加させて頂きました。高齢化社会と言われる現在、誰しもが耳にしたことがある「認知症」という言葉ですが、私たち言語聴覚士にとっても非常に身近な疾患です。臨床現場においても認知症の診断を受けている患者様は多くいらっしゃいます。一括りに認知症と言っても出現するBPSDは人それぞれであり、1つ1つのBPSDに何か原因があるのだということがわかりました。そして、それは本人の意思によるもののみならず、私たちのような周囲の人々の関わり方が引き金となり引き起こしてしまうものも含まれているのだということを教えていただきました。
入院されている患者様との毎日のリハビリテーションの中で現れるBPSDに気づき、何故そのような症状が出現しているのか、その症状に隠された意図は何なのかをしっかりと考え、向き合うことのできるセラピストになっていきたいと思います。また、このような貴重な学びを経験できたことに感謝し、自身の知識やスキルとして生かしていきたいと思います。
「第3回新卒者研修 認知症サポーター養成講座を終えて」
笛吹中央病院 佐久間 香穂
第3回新卒者研修を受講させていただきました。私自身、関わらせていただく患者様のほとんどが認知症と診断されている方です。今回の研修で、認知症の方々がなぜ攻撃的な行動をとってしまうのか、どう関わることが必要なのか知ることができ関わり方を見直すことができました。印象的だったのは、「ケアする側の私たちの不適切なケアがBPSDとなって返ってきて悪循環にいたる」という内容です。私は大声で叫んでいる、物をたたいている患者様のなど行動をみて怖いと思ってしまったことがあります。しかし、その行動も私たちの言動が起こしてしまっていると知り、患者様にとても怖くて不安な思いをさせてしまっていたことを気づかされました。言語聴覚士としてできることは患者様の今の能力をしっかりと評価し残された機能を最大限に生かすことができるように、他職種の方に伝えていくことだと学びました。
まだまだ患者様との関わり方、評価も未熟ではありますが、研修受講や自己学習にて知識を身につけるとともに、業務の中で患者様と関わらせていただくことで経験を積み、これから関わらせていただく患者様に返していけるよう努力していきたいと思います。


